■ フルブライトメモリアル基金からの訪問団 [6月22日] ■
本日,日本フルブライトメモリアル基金(JFMF)が募集し,アメリカ各地から選ばれた20名の先生方が本校を訪問され,一日を過ごされました。
日本フルブライトメモリアル基金(JFMF)は,日米の教育交流を目的に,日本政府の拠出金により日米教育委員会(フルブライト)が運営しているプログラムです。1996年の日米首脳会談での合意を受け,1997年よりプログラムが開始されました。このプログラムは,1952年以来50年以上にわたり6,800名以上の日本人の米国留学を支援してきた米国の「フルブライト交流計画(フルブライト奨学金)」に対して日本政府が謝意を表明する目的で設立されたものです。JFMFのプログラムには「米国教育者招聘プログラム」「マスターティーチャープログラム」「日米共同理科教育ネットワークプログラム」の三つがありますが,本日本校を訪れた先生方は「米国教育者招聘プログラム」で招かれた先生方です。
「米国教育者招聘プログラム」は,毎年,全米の各州から選抜された初等・中等教育関係者計600名を日本での約3週間の研修に招聘するプログラムです。来日中は教育現場を訪問するほか,日本の教育制度や政治,経済,文化などについて学びます。帰国後は学校でのカリキュラム改善や,地域社会でのプレゼンテーション活動などを通じて,日本での体験を還元します。2005年現在までに通算5,200名以上がアメリカ全土からJFMF米国教育者招聘プログラムに参加してきました。また日本の教育者や児童・生徒にも,アメリカ人教育者と交流するきっかけとなっています。
本校に8時半過ぎに到着された20名の先生方は,会議室で西野校長から歓迎のあいさつを受けた後,本校の概要について説明を受けました。
その後,学校の主な施設や資料館(旧太田中学校講堂)を見学しました。資料館ではその重厚さに圧倒されたようで,皆さんしきりに記念撮影をされていました。
3時限目は,全クラスの授業を参観しました。20人が5人ずつのグループに分かれ,本校の英語教員の案内で,各クラスの授業を参観しました。生物実験の授業では,生徒に代わってもらって顕微鏡をのぞく方もいるなど,どの授業にも皆さん興味を示されていました。
4時限目には,本校職員との懇談会を行いましたが,自分で希望して選ばれてきた方達だけあり,鋭い質問が多く,中身の濃い懇談会となりました。
このような訪問は生徒達にとっても良い刺激となるようで,昼食時には何人もの生徒達が先生方と机を並べて食事をしながら,楽しそうに話をしていました。
5時限目は3時限目と同様に,20人が5人ずつのグループに分かれて授業参観を行いました。体育の授業を参観したあるグループは,卓球の授業に飛び入りで参加し,生徒達の腕を競っていました。
6時限目は,20人の方が自分の希望に応じて音楽・美術・書道に分かれ,生徒達と一緒に授業を受けました。この企画はなかなか好評で,どの先生方も,生徒達と名残惜しそうに話している姿が印象的でした。
その後,清掃の様子を見学されてから,職員と入試制度などについて懇談を行い,午後4時過ぎにお帰りになりました。
一日を太田一高で過ごされた20名の先生と,私たち教員もたくさんのことを話してきましたが,最後の懇談の時に,ある参加者の方が,こんなことを話してくださいました。
「私の住んでいる地域にはアジア系の人は一人もいないし,今まで教えたこともない。そのため,自分はアジア人に対して偏見を持っていたが,今日,太田一高で一日過ごして,自分の考えは間違っていたと感じた。」
このことばを聞いて,たった一日だけでしたが,20名の方が本校を訪れてくださってよかったと感じました。
私たち教員の多くは,外国からおいでになった方を見かけると無意識のうちに遠ざかってしまうことがあります。このように感じること自体が偏見なのですが,生徒達はそうではありません。今回の訪問でも,廊下ですれ違うと生徒達の方から「ヘロー」「グッドモーニング」と気軽に声をかけてくれます。
そんな気軽に声をかける生徒の様子や,上に紹介した参加者の話などを考えると,多くの方達と交流する機会をもっと増やしていく必要があると感じました。
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