この度の東日本大震災で被災された多くの方々に,心からお見舞い申し上げます。本校におきましても,体育館や特別棟が使用できなくなるなど,大きな被害を受けました。特に体育館につきましては,修復工事の完了は来年度になる見込であり,授業や放課後の部活動にも多大な影響が出ております。このような不便な環境にあっても,近隣の施設を利用しながら,教職員,生徒の辛抱強い努力や練習方法の工夫などにより,これまで同様,充実した教育活動を展開しております。
また,同窓生や地域の方々には,大変ご心配をおかけしておりますが,国の重要文化財でもある本校資料館(旧太中講堂)も屋根瓦や漆喰壁に多大な被害があり,現在修復工事待ちの状態で,立ち入り禁止となっており,早急な復興に向けて,国や県と交渉を続けております。
さて,本日は,茨城県立太田第一高等学校のホームページにアクセスいただき誠にありがとうございます。校長として簡単に本校の特色を紹介させていただきます。校長 内田 正人
○ 本校は,今年で創立111年の,県内屈指の歴史と伝統のある学校です。
本校が位置する常陸太田市は,平安末期から江戸初期まで戦国大名佐竹氏の所領でしたが,その後水戸徳川家の藩領となりました。
そのため,本校の近くには2代藩主徳川光圀の隠居所西山荘や,水戸徳川家の墓所瑞龍山,水戸黄門でおなじみの助さん(佐々宗淳)の墓がある正宗寺など徳川家ゆかりの史蹟がたくさんあります。
本校は,こうした環境の中,明治33年(1900)に創設されました。平成12年には,創立100周年を盛大に祝い,21世紀に向けて新たな船出をしました。なお,昨年は10月23日(土)に創立110周年記念式典が行われました。
これまでの卒業生の数は,約2万9千名にのぼり,これらの卒業生が県内外の各界でめざましい活躍をしていることは誠に喜ばしい限りです。
本校では,毎年,4月の第3土曜日に卒業50年,卒業25年を迎えた先輩たちが母校に集まって,在校生と一緒に盛大な祝賀式を行う,県内はおろか,全国でも珍しい行事があります。とかく人間関係の希薄化が話題になる昨今,この恒例行事は,本校ならではのユニークな行事と自負しています。今年度は大震災の影響で,11月26日に行われます。
今年で第59回を迎える校内マラソン大会も本校が誇る行事です。秋の一日,男子は10キロ,女子は5キロを走りますが,途中棄権者はまずいません。
○ 本校は,平成15年(2003年)から進学重視型の単位制高等学校として生まれ変わりました。
本校の過去7年間の現役国公立大学合格者は,それぞれ57名,57名,64名,68名,54名,59名,62名と,確かな実績を挙げています。また有名私大への進学も多く,県内で有数の進学校です。
単位制高等学校で,生徒は自分の能力や興味・関心,適性,進路希望に合わせた多くの選択科目を選ぶことができます。さらに,少人数授業も多く,丁寧できめ細かな授業が特色です。
本校では,「週3日が50分7時間授業」「週2日が50分6時間授業」を行っております。また,平常課外や土曜課外(年間20日)も実施して生徒の学力アップに努めていますので,進学実績のさらなる飛躍が期待されます。
○ 本校は,部活動,生徒会活動にも力を入れている学校です。
本校では,生徒の豊かな人間性,頑健な体力,強靭な精神力,自主性・自律性・社会性・奉仕の精神等を涵養するため部活動や生徒会活動にも力を入れています。
運動部は15(同好会1を含む),文化部は19(同好会3を含む)あり,それぞれ特色を生かしながら活発な活動をしています。
平成22年度の実績をみると,美術部・女子卓球部が全国大会出場,女子卓球部・陸上部・弓道部・写真部・棋道部が関東大会出場と,輝かしい成績を残しています。また,野球部は秋期大会でベスト8に入り,21世紀枠の茨城県代表に選出されるなど活躍しました。
生徒会活動も活発で,生徒会誌「青龍」」や,生徒会新聞「益習」の定期的な発行,野球応援(7月),近隣中学校の3年生を招いての学校説明会(7月29,8月5日予定),クラスマッチ等の企画運営を自主的に行っています。
○ 本校は,国際理解教育にも力を入れている学校です。
本校では,昭和52年(1977)から,留学生の相互派遣をとおして,国際理解教育にも力を入れています。
現在の留学先はオーストラリアですが,当初はアメリカでした。昭和54年(1979)7月,このアメリカから第3回留学生として本校に来校したロバート・オア君という高校生は,現在,国連の事務次長補として,アナン元事務総長の片腕として活躍していました。本校ゆかりの留学生が世界の檜舞台で活躍していることは,本校生にとっても大きな励みです。
毎年,提携先のオーストラリアのリリデール・ハイツ高校から,9月に約10名の生徒と教員が来校し,夏休みには本校から約10〜15名の生徒と2名の教員がオーストラリアに派遣してきましたが,今年度から,より現地の条件の優れる3月中旬から下旬に訪問し,ホームステイをしながら,様々な体験活動を行うようにプログラムを見直しています。
また,生徒だけでなく,保護者などの学校関係者同士も交流を積極的に実施しているのが大きな特徴です。
○ 本校は,豊かな自然環境と,充実した施設設備に恵まれている学校です。
本校は,西に源氏川,東に里川が流れる鯨ヶ丘と呼ばれる台地上に位置し,晴れた日には遠く阿武隈山系の山並みが望めます。
校庭には,樹齢を重ねた桜の古木がたくさんあり,毎年4月の放課後に桜吹雪の下で行われる吹奏楽部による野外コンサートは一幅の絵になる光景です。
エアコン設置の完備された教室,柔道場・剣道場を併せ持つ県内有数の規模を誇る体育館,合宿等多目的利用が可能な3階建ての同窓会館(「益習会館」),第二グラウンドにある専用野球場,自学自習をするためのスタディルーム,サテライン講座を受講できる視聴覚室等,本校の施設設備は恵まれたものばかりです。
校内の一角には,本校の前身である旧制太田中学校の講堂(昭和51年国指定重要文化財)があり,観光ガイドブックを片手にここを訪れる歴史愛好者も少なくありません。
毎年秋には,この講堂で横山大観の「笹に蛙」等,本校所蔵の美術品を一般公開しており,毎年多くの来校者があります。
講堂では,この他に常陸太田市・常陸大宮市・日立市など近隣中学校の中学生を招いての英語暗唱大会が毎年11月に開かれています。
○ 本校定時制は,何よりも生徒と教師の心のふれあいを大切にしている学校です。
本校の定時制は,授業,部活動,給食の時間等,教育活動のあらゆる場面で,生徒と教師の心の交流を大切にしていますので,教室はいつも家庭的で温かい雰囲気に囲まれています。
授業では,選択科目を多く設け,水戸南高校との併習により3年間で卒業可能な「3修3卒」制度の活用も推進しています。
学校行事では,生徒一人一人が自分の個性や能力を十分に発揮できる場面を多くするように心がけています。
部活動では,定時制通信制の県大会にできるだけ多くの部が出場することに努めています。昨年は,陸上競技と剣道で全国大会出場を果たしました。
本校定時制は,勤労と学習の両立を目指して,日々努力しています。
本校では,今年も校訓「至誠・剛健・進取」の下,文武不岐の精神で,「勉強も一所懸命」「部活動も一所懸命」を合い言葉に,教職員,生徒ともども一丸となって,本校の教育目標の具現化に取り組んで行きます。